イエスが枕もとに立って熱を責め立てると、熱は去り、彼女はすぐに起き上がって一同をもてなした。ルカ 4:39

責め立て癒しなさい

誰も他の人が病気であることを望みません。神様も同様です。そうであるからこそ、神様は最初の人間家族(アダムとイブ)に、禁じられた果実をとって食べないようにと警告されました。食べると、敵の奴隷となり、罪と病気、そして病気のもっとも酷い状態である死に陥ることになると警告してくださいました。このみことばを無視したこと、誤った野心を抱いたこと、そして敵の誘惑に魅了され屈したことが、人間をあらゆる病気の犠牲者にしたのです。これは神様の律法に背いたことの罰なのですが、慈しみ溢れる神様は、御子を犠牲にされ、その尊い血を流すことで、わたしたちが癒しを勝ち取ることができるように抜け道を設けてくださいました。イエス様は、洗礼の後、試錬に打ち勝ち、そして神殿に現れ、ご自分が地上にいらした目的を宣言されました。「主がわたしを遣わされたのは、捕らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである」(ルカ 4:18-19)。この出来事の後、イエス様はシモン・ペテロの家で癒しの奇蹟を行われました。「イエスが枕もとに立って熱を責め立てると、熱は去り、彼女はすぐに起き上がって一同をもてなした」(ルカ 4:39)。そして、イエス様は、この癒しの奇蹟の責務を十二人の使徒に任せられました。「病人をいやし、死者を生き返らせ、重い皮膚病を患っている人を清くし、悪霊を追い払いなさい。ただで受けたのだから、ただで与えなさい。」(マタイ10:8)使徒たちにとって、癒しは、主がその場に居合わせてくださることの証明でした。また、癒しは、神の統治が到来したことを宣べ伝える権限の付与を証明しました。癒しの奇蹟は、神の慈しみの時代の到来を各地で告げることになり、これらの地域で神の国の特権である癒しと健康を人びとが享受できるようになりました。

 

天のお父様、慈しみと癒しの偉大なるご計画に感謝いたします。聖霊様が、このもっとも偉大な賜物である癒しの奇蹟を受け取ることができ、あなたの統治を宣べ伝えることができるよう、わたしをお導きくださいますように。イエス様のもっとも癒しに満ちたお名前において、アーメン。